先日、仕事で日本に行ったのですが、久しぶりにミュンヘン空港を利用して感じたことの話でも。
日本行きはルフトハンザかANAの直通便を使うのでターミナル2になるのですが、ルフトハンザではチェックインから荷物を預けるところまで、全てセルフサービス化されていました。以前は、チェックインはセルフサービスでも、荷物を預けるところは人が居たんですけどね。
先ずはチェックインのターミナル機で、フライトコードの入力やらパスポートの読み取りやらマイレージカードの読み込みやらしてチケットを入手します。その後、荷物を預ける機械のところに行きチケットを読み込ませ、コンベアに荷物を載せて重量を測り、印刷されるバーコードを荷物の持ち手などに通して貼り付けし、荷物をコンベアで送ってバーコードを読み込ませます。全ての預ける荷物でこの作業をしたら、終了ボタンで預かり確認証(印刷された紙切れ)を入手します。
まあ、簡単に言うと、今まで係員が対応していた部分を、全部自分でやらないとならない仕様に変更されていますw
慣れたら自分でさっさと処理できるから問題ないのでしょうけれど、さすがに初めてだと、少し戸惑いますね。それと、私は操作画面はドイツ語でも構わないのですが、あれって日本語に切り替えできたんでしょうかね。機械相手だと融通が利かないので、操作画面を理解できないという言葉の問題が、かえって発生しそうな気がします。係員のように、状況を理解して適当に処理してくれたりしないですし。
で、チェックインの後は、いつも下の階に降りてレストランでシュニッツエルをはさんだパンとビールを注文していたのですが、その店がなくなっていましたw
まあ、正確に言うと、店がパスタ屋に代わってたんですが。
いやー、空港とは言え、たかがパスタで10ユーロ以上取られる店とかねぇ…
パン屋かスーパーで適当になんか買ってベンチで座って食べる気分でもなかったので、とりあえず他の店も見て回りましたが、どこも空港価格で、正直がっかりしました。結局、上の階のステーキ屋で20ユーロぐらい払いましたしw
ちなみに、上の階には寿司を出している店もありました。
でも、食事に関しては不便になったかと、個人的には思います。適当な値段で適当な量で適当な質の食事ができるところが、無くなったと言うか。マクドナルドなんかもあるのですが、全体的には高いか安いかの二極化しているような感じもします。
後は、出国の検査でボディスキャナーの列に並んでしまい、普通よりも時間がかかってしまったりとかありましたが、これはいつもの事ですかね。
出国時はこんな感じでしたが、帰国時にも色々ありました。
以前は、飛行機を降りて入国検査や荷物受け取り場までは割と分かりやすい経路でしたが、今回はやたら細い通路を移動する感じで、所によっては曲がり角になっているのが見えず、行き止まりに向かって歩いているような感じさえしました。
で、とりあえず通路なりに歩いていくと、ガラス張りのやや広い空間に出て、本当に行き止まりになりますw
その空間には私一人だけだったので少し不安になりながらも周りを見渡して見ると、頭上に電光掲示板があって「次は5分後」みたいな表示があったので、そこが何かの待合場と言う事は理解できました。そこで待っていると、ターミナル間の連絡用電車のような物が入ってきて、ガラスの扉が自動的に開きました。
ミュンヘン空港にこんな物ができていたとは、知らなかったw
これねぇ、知らないと、本当に迷いますね。
なんか、フランクフルト空港っぽくなっている気がしました。
それで、その電車に乗って荷物受け取り場のあるところに移動して、いつものように荷物を受け取って外に出ようとしたら、税関検査に連れて行かれました。
今まで20年以上、ミュンヘン空港の税関のところに人が立っているのを見たことが無かったのですが、今回は6人の屈強な男たちが立ちふさがっていて、そのうちの一人に連行されましたw
「英語、それともドイツ語?」
「ドイツ語か、日本語で。」
「ははは、じゃあドイツ語で。羽田から?」
「そう、羽田から。」
「仕事、それともプライベート?」
「仕事で。こっちに住んでいて、出張した帰り。」
「なんか、申告する物ない?」
「いや、特に無いですけど。」
「とりあえず、荷物調べていい?」
「いいっすよ。」
「じゃあ、全部こっちでX線通して。」
「了解。」
「オッケー、じゃあ、こっちに来て、そのスーツケース開けてくれる?」
「いいっすよ。」
「これはなに?」
「ああ、それは、知人にもらった日本酒の瓶で、この辺に詰まっているのは全部お菓子とカップ麺w」
「これは?」
「その包みは腕時計で、7000円ぐらいのもの。大体60ユーロぐらい。」
「こっちは?」
「その紙袋の中身は、羽田空港でお土産に買った、日本製のバウムクーヘンが2つw」
「他に何か無い?」
「いや、特に無いですけど。」
「分かった、もう行っていいよ。」
なんか関税取れそうなものが無くて、検査官も最後の方は諦め気味な態度でしたw
まあ、私みたいな貧乏そうなおっさんをターゲットにするあたり、検査官としては、まだまだ見る目がないですな。多分、今回は仕事の関係でスーツケースを2個持っていたので、目を付けられたのだとは思いますけれど。そのうちの1つのスーツケースに、カップ麺しか入っていないと想像できないのは仕方なしw
この税関のところも、悪名高きフランクフルト空港に近づいている感じがしました。今後は、ミュンヘン空港を利用する場合でも、ある程度気をつけておいた方が良いかも。前もって「検査されるかも知れない」と分かっているだけでも、心の準備ができますので。
そんな感じで、久しぶりにミュンヘン空港を使ったら、1年ちょっとの間で結構変わってましたって話でした。
ああ、あと、ルフトハンザの機内食はコスト削減してるのかなって感じが、かなり強かったです。味が不味いのは前から(略